先月末に富士フィルムのアビガンの治験が開始しました。
アビガンは新型コロナウイルスが流行し始めてからニュースでよく名前を聞くことが多くなりました。
皆さんこんな心配が多くあるのではないでしょうか?
みんなの疑問の多いアビガン。
新薬なので通常の処方ではまだまだ時間がかかりそう。
アビガンが処方されるまでいつから使用できるのかや副作用や効果など中身がわかる情報をご紹介していきましょう。
アビガンは本人の希望と条件があえば使用が可能に〜追記
4月7日安倍総理の緊急事態宣言記者会見の質問でアビガンは希望をする患者がいれば使用可能がどうかの質問がありました。
アビガンは催奇形性疑いで妊婦は使用不可ですが、病院ごとの倫理委員会で認められれば治験ではなく観察研究として、患者本人が理解した上で医師が処方の判断をするとのことでした。
アビガンの治験・投与最新情報・まとめ
ここでは4/11現在のアビガンの治験・投与・効果などの最新情報のまとめをご紹介していきます。
また最新情報は分かり次第追加していきます。
4/11現在の最新情報
自衛隊病院で新型コロナ・アビガン治験が始まった
河野太郎防衛相は10日の閣議後記者会見で、新型コロナウイルスへの効果が期待される新型インフルエンザ治療薬「アビガン」の治験を同日、自衛隊中央病院(東京)と防衛医大病院(埼玉県)で始めたと明らかにしました。
簡易的にまとめると
- 富士フイルムホールディングスが防衛省に依頼
- 6月末まで、患者の同意を得た上で投与して効果を検証
- しかし妊婦や妊娠の可能性がある女性は対象から外す
フェーズ2!アビガンの臨床試験がアメリカにて患者への投与へ始まる
富士フイルムは9日に新型コロナウイルス感染症の治療薬として期待される「アビガン」について、アメリカでおこなっている臨床試験(治験)を「フェーズ2」に進めると発表した。
フェーズ2とは
臨床試験第2番目の段階で、第Ⅰ相試験で安全性が確認された用量の範囲内で、同意を得た比較的少数の患者を対象とし、主に治験薬の安全性および有効性・用法・用量を調べるための試験。
簡易的にまとめると
- フェーズ2では、少数の患者(今回は50人の新型コロナ患者)に投与し、効果や安全性を確かめる
- 試験で問題がなければ多数の患者に投与する最終試験である「フェーズ3」に進む
【アビガンはいつから使用可能?】治験までの流れをまとめ
これまでアビガンが日本で治験が始まるまでどういう流れだったのでしょうか?
国内での流れはこのような感じ。
- 21日国立国際医療センターを中心とする研究班を立ち上げ
- 22日1医療機関ですでに投与を開始した。
一部の医療機関において治療薬「アビガン」「レムデシビル」「カレトラ」を使用した観察研究を開始 - 3月28日新型インフルエンザ治療薬・アビガンについて、薬事承認の取得を目的とした治験を開始
2月26日時点では感染症に対して確実に効果が確認された治療薬は存在していません。
タミフルなど既存のインフルエンザ治療薬が効かないような新型インフルエンザウイルスが流行した時に、アビガンを現時点で200万人分の備蓄を持ち対応の準備をしています。
まだ流通していませんのではっきりとした細かい詳細はわかりませんが情報が入り次第追記したいと思います。
【アビガンはいつから使用可能?】アビガンはどういう効果がある?
アビガンは新型インフルエンザ対応薬として開発されたものですが、どのように新型コロナウイルスに効果があるのか皆さん気になっていると思います。
インフルエンザウイルスは人の粘膜に吸着して細胞内に侵入し、自身の膜を破って細胞中にウイルスの設計図であるRNA(リボ核酸)を放出(※脱殻)したのち、放出されたRNAが、細胞内でさらにウイルスを生む(※複製)、そしてそのウイルスが酵素の力を借りて細胞の外に出る(※遊離)と言われています。
この際、どの段階でウイルスを阻止できるかで薬の種類が異なってきますが、アビガン複製を助けるポリメラーゼと呼ばれる酵素の力を阻害するRNAポリメラーゼ阻害薬と言われています。
複製を助けるポリメラーゼと呼ばれる酵素の力を阻害するRNAポリメラーゼ阻害薬となります。
新型コロナウイルスもRNAの複製によって増殖するため、同様の阻害効果が期待されていいます。
【アビガンはいつから使用可能?】気になる副作用これまでの症状の改善や結果は?
薬には副作用のない薬剤はありませんが、アビガンにも催奇形性の副作用などが知られており、妊婦、妊娠の可能性のある人には禁忌と言われていますが
先行して使用している中国でのアビガンを試験的使用した時には明らかな副作用はみられなかったと発表しています。
日本でも患者の同意を得てから治療を開始している施設がすでにあり、諸外国でもアビガン使用をし始めています。
今後、もう少し時間がかかるでしょうが新型コロナウイルスでの治癒率や副作用の出現率、致死的副作用の出現などますますデータが集まってくるのでは。
おおよその予想では日本と海外のデータを合わせて治験から認証へもっていくのではないかと思われています
ここで使用された中国と日本での状況を説明しましょう。
中国では治療薬の一つとして使用を進めていく
中国政府は、新型コロナウイルスによる患者を対象に行った臨床研究の結果を公表しています。
胸部レントゲンの画像で肺炎の症状の改善が認められた患者の割合は、「アビガン」を投与した場合は91%と、投与しなかった場合の62%より高かったそうでアビガンに治療効果が認められると判断され、明らかな副作用もみられなかったこともあり、医療現場で治療薬の1つとして使用を勧めていく方針を明らかにしました。
では爆発的感染が起こった北海道ではどうだったのでしょうか。
北海道市立病院の院長はアビガンが効いていると
市立札幌病院では道内最大規模の感染症指定医療機関。
これまでに28人の患者を受け入れています。
その市立札幌病院向井院長はこう語っています。
確立された治療法がない中、市立札幌病院では抗インフルエンザ薬の「アビガン」やぜんそくの治療薬「オルベスコ」、抗HIV薬の「カレトラ」など別の感染症などに使われる薬を患者に投与しています。
向井院長「抗インフルエンザ薬のアビガンが効いていることが多い。軽症の方だとオルベスコの吸入薬。保険外使用という形になるので、患者の同意をいただいたうえで使っている。」引用:北海道テレビ
国が備蓄に急いでいるアビガン。
早く認可が下りていち早く治療の世界に出て世界中の人の命を救ってもらいたいですね。
【アビガンはいつから使用可能?】まとめ
新型コロナウイルスに効果があると言われているアビガンについての記事はいかかがでしたでしょうか。
アビガンが治験に向けて動き出してきましたが、本当は新型コロナウイルスに対して開発された治療薬ではないです。
世界中の研究者がいま急ピッチでワクチンを作っている中、アビガンの役目もこれから注目していきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ポチッと押してもらえたら嬉しいです。