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書評

«書評»元大王製紙会長井川意高・堀江貴文共著「東大から刑務所へ」

milk coffee
前にギャンブルで100億使った会社役員の人いたよね
choco
いたいた。今は本を書いたりしているよ
milk coffee
そうなの?
choco
そうそう。ホリエモンと対談して一緒に書いている本があるんだ

その本とは

元大王製紙会長井川意高・堀江貴文共著東大から刑務所へ(幻冬舎新書)

二人ともに東大に入学し(堀江貴文さんは中退)どういう因果か刑務所まで入って今に至る人生までを語っています。

choco
この二人だからこそ書けた本かもね

世間を騒がさせてきたお二人だけに内容的にも興味がそそられる内容となっています。

ではさっそくお二人の関係からご紹介していきますね。

元大王製紙会長井川意高さんと堀江貴文さんの関係は?

簡単にお二人のご説明をしていきましょう。

井川意高(いかわもとたか)さんは、1964年7月28日愛媛県生まれの54歳。

大王製紙創業家3代目で大王製紙の前会長。

大王製紙創業者・井川伊勢吉の孫にあたります。

大王製紙事件を起こし有罪判決を受けた後収監されましたが、2016年12月に仮釈放され2017年6月に刑期満了。

現在は大王製紙の株を全て売却し、大王製紙とは無関係だそうです。

特に主だった活動はされていませんが、書籍を出版やテレビでの麻雀大会へのエントリーなどで表舞台に出ています。

milk coffee
大王製紙事件とは

大王製紙事件とは何?

大王製紙の創業家経営者である井川意高さんが、総額106億円を超える金銭を不正に引き出していた事件で、経営者辞任から刑事事件に発展した有名な事件。

上場企業の創業家経営者が個人的利用のカジノのために、子会社から多額の資金を引き出し私的流用したことで、会社に対し損害を与えた事件として注目された。

そして次の登場人物は

堀江貴文(ほりえたかふみ)さんは1972年10月29日福岡県八女市生まれの46歳。

choco
みんな知っているよね

愛称はホリエモン。

元ライブドア代表取締役社長CEO、今では実業家、著作家、投資家、そしてタレント業。

久留米大学附設中学校・高等学校卒業、東京大学文学部中退。

1996年4月、のちのライブドアとなる有限会社オン・ザ・エッヂを設立したのち2002年にライブドアへ社名を変更。

プロ野球参入表明、ニッポン放送株問題、衆議議員選挙出馬などで一躍話題の人に。

2006年1月には 証券取引法違反容疑により逮捕。

2011年4月に懲役2年6か月の実刑が確定、6月に収監。

2013年3月 に長野刑務所から仮釈放されたのち11月に刑期満了しています。

釈放後はタレント、テレビのコメンテーター、講演会、執筆活動、そして先日成功した民間ロケット事業などにも参加し活躍の幅を広げられています。

choco
そんな二人の接点は?
milk coffee
知りたい知りたい!!

二人が初めて面識を持ったのは堀江さんが東京地検特捜部に逮捕される1カ月くらい前に当たる2005年12月ごろ。

場所は六本木のバーだっただそうです。

このバーはもともとはファッションブランドの創業者が開いた店だったそうです。

その後二人とも別々と逮捕され、保釈後に再会。

再び交流を深めていき今回の出版につながったそうです。

読んでみた感想は

井川さんの存在はニュースで初めて知りました。

色々なことが徐々に明るみになっていき、カジノで100億ってとんでも無い人だなぁっていうのが最初の印象です。

ホリエモンは事件になってもならなくても話題性がとにかく

 

突起型

 

もう時間がかなり経っていても社会問題となった内容を忘れないってことはそれだけ注目度以上の衝撃だったのかなと思っています。

そのお二人が共作されたこの1冊。

読んでみてとにかく印象に残ることが一つ。

それは井川さんの自分に対する気持ちのブレがないところ。

堀江さんから質問されるたびに井川さんは正直に自分のおこなった行動も包み隠さず答えています。

反対にホリエモンは私たちが日頃見ているホリエモンではないような印象。

ほんとは気持ちがそんなに強くないのかなって思ってしまいました。

他にも面白かったのが刑務所・拘置所での出来事。

刑務所に入った2人から言わせると、「拘置所が合うタイプ」と「刑務所が合うタイプ」の2つに分かれるそうです。

人と群れることが好きな堀江さんははみんなでワイワイ作業が出来る拘置所派

ギャンブラーらしく孤独感が強い井川さんは独居房でひとり本を読みふける事が出来る刑務所派

刑務所の中での生活も詳しく語られていました。

しかしタイプが正反対のお二人。

捜査に対しても徹底抗戦の堀江さんに、全て聞かれたことを素直に答える井川さん。

育ちも考え方も違う二人だからこそこの本が出来上がったのかも知れませんね。

最後に

刑務所に入って良かったと思っている

この書籍の冒頭で井川さんはこう語っています。

そして二人でこういう言葉も

人間、有名になるとロクなもんじゃない

仕事に勝る娯楽はない

大企業でいくらお金を持っていたとして押し迫ってくるプレッシャーには敵わないものなのかも知れません。

今本当の自由を手に入れた井川さんに堀江さん。

新しい事業もまだまだ出てくるでしょう。

夢はまだ先にもありそうです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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